血糖のお話

みなさんこんちにちは院長の吉田です。

 

今回は血糖の話をしたいと思います。人間が活動をするうえでエネルギー源となるブドウ糖は炭水化物から得ることができます。

 

また、ブドウ糖は別名グルコースとも呼ばれ、余分なグルコースは肝臓でグリコーゲンとして蓄えられるか、脂肪分に変換されます。

 

炭水化物は主に単糖類、二糖類、多糖類に分類されます。これは分子量の大きさで分類され単糖類が最も体内に吸収されるスピードが速く、血糖値の急激な上昇を引き起こします。

 

因みにブドウ糖は単糖類に分類されます。人体の構造上、素早くエネルギーを体に取り込むには消化吸収の速いブドウ糖は効率がいいのでしょう。

 

しかし、過度な炭水化物の摂取は高血糖を招く要因にもなり、糖尿病の原因にもなります。糖尿病はインスリンの分泌が減少することで起きる生活習慣病の一つですが、悪化すると末端壊死、人工透析など生命を脅かす結果にもなりかねません。

 

インスリンは体内で唯一血糖値を下げるホルモンです。逆に血糖値を上げるホルモンとしてグルカゴンがあります。これはアドレナリンなどを分泌する副腎が作用することで分泌されます。

 

副腎はストレスに抵抗するための臓器ですがストレス過多の現代において副腎は疲労困憊な状態であると言えます。

 

先述したインスリンは体内で唯一血糖値を下げるホルモンですが、逆に血糖値を上げるホルモンは体内に何種類もあります。

 

これは人類の歴史において飢えとの闘いが長く続いたことを考えると血糖値を下げるホルモンよりも血糖値を上げるホルモンを数多く備えておいたほうが良かったからです。

 

しかし、ここ数百年で人類の食生活は大きく変わりました。皮肉なことに豊かな食生活を手にした結果、代償として生活習慣病などの問題が多く現れるようになりました。