椎間板ヘルニア

腰部椎間板ヘルニアは、椎間板組織が突出あるいは脱出することで神経根を圧迫して腰、臀部、下肢に痛みを引き起こす疾患です。

また、椎間板ヘルニアは、椎間板組織が椎間板の外に突出、脱出した病態を形容する言葉でもあります。

症状

 

椎間板ヘルニア(腰痛)の症状の特徴として坐骨神経痛があります。椎間板に対する負荷が増加することで症状も増悪する傾向があります。

以下がが増悪要因として挙げられます。

 

●前屈、後屈

●捻り

●座位

●中腰

●運動

原因

 

椎間板ヘルニアの発症要因として挙げられるのが、加齢、荷重ストレス、不良姿勢、怪我、精神的ストレスがあります。

 

また、スポーツにおいては重量物挙上やゴルフ、サッカー、野球、バレー、バスケットなどの捻転動作の多いスポーツでも起きやすい腰痛です。

好発年齢

 

腰部椎間板ヘルニアの好発年齢は10歳~60歳と幅広く、もっとも多いのは30代~40代と言われています。

年代によって椎間板ヘルニア(腰痛)の発症要因は異なり、若い世代はスポーツや怪我における要因が多く、20代以降は加齢、荷重ストレス、不良姿勢などの要因が多いとされています。また、60歳以降ではヘルニアよりも脊柱管狭窄症が多い傾向があります。

これは60歳以降になると椎間板の水分が著しく減少するため、ヘルニアを誘発させる要素よりも脊柱管狭窄による神経根圧迫の方が誘発されやすいからです。

したがって、60歳以降で椎間板ヘルニア(腰痛)がみられても椎間板の水分が少ないため神経根を傷つける可能性は低いといえます。

発症部位

 

腰部椎間板ヘルニアの好発部位はL4-5椎間板とL5-S 椎間板です。その他にL3-4椎間板がありますが、生体力学的に負担ががかりやすいのはL4-5椎間板とL5-S 椎間板であるため、この2つの部位が椎間板ヘルニア(腰痛)で多い傾向にあります。