片頭痛は10代から50代まで幅広い層で出現する頭痛です。
主な片頭痛の発症機序
●三叉神経仮説
●セロトニン仮説
この二つが一般的な片頭痛の発症機序と考えられています。
頭痛薬の種類
頭痛薬には主にトリプタン系薬剤とエルゴタミン製剤の2種類があります。
●トリプタン系薬剤
・片頭痛発症後の初期~中期の服用が望まれます。
●エルゴタミン製剤
・片頭痛発症の前兆の服用が望まれます。
症状
●脈打つような頭痛
●めまい、吐き気
●閃輝暗点
原因
片頭痛は頭の中の血管が拡がることで出現します。以下の要因が考えられます。
●匂い
●光刺激
●ホルモン
●食べ物
●運動
●睡眠不足
●ストレス
●人ごみ
これらの要因が複雑に絡み、脳の太い血管が拡がると、頭の中で一番大きな神経である三叉神経が圧迫され、刺激を受けます。刺激を受けた三叉神経から痛みの原因となる物質が放出され、血管の周りに炎症が起こります。
そしてこの刺激が大脳に伝わり、“痛み”として認識されることによって、頭痛が起こるのです。この三叉神経からの刺激が大脳に到達する過程で視床を通過するため視覚、聴覚、臭覚にも影響を及ぼします。
その結果、めまいや吐き気、嘔吐などの随伴症状が出現します。また、頭の中の血管が拡がる原因のひとつに「セロトニンの過剰な放出」が考えられています。
上記の要因により脳へ過度な刺激が入力されると、血管を収縮させる作用をもつ「セロトニン」が大量に放出され、脳の血管が収縮します。その後、時間の経過とともにセロトニンが分解・排泄されて減少すると、収縮していた血管が今度は反動で急激に拡がり、頭痛が起こるというものです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れにより片頭痛が起きることもあります。ホルモンバランスの乱れによる片頭痛は月経前症候群(PMS)、更年期障害、自律神失調症などがあります。
これらはいずれも自律神経の総合中枢である視床下部や脳幹網様体に負荷がかかっている状態です。カイロプラクティックではサブラクセーション(侵害刺激)を改善することで、これらの負荷を軽減させるアプローチを行います。