FAQ

サイエンス

Q.1 カイロプラクティックと整体の違いはなんですか?

カイロプラクティックと整体の違いですが、まず生まれも育ちも両者は全く異なるということです。

 

カイロプラクティックは今から120年前にアメリカのアイオワ州ダベンポートで磁器療法士(ヒーラー)のD.D.パーマー氏によって創始された自然療法です。

 

一方整体は日本で誕生した民間療法です。整体がいつ創始されたかは定かではありませんが、両者が似ているのは大正時代以降にアメリカでカイロを学んだ日本人がカイロの治療技術を整体師に広めたことが大きいとされています。

 

また、この両者が一番異なるのはカイロは学問として成立している点です。この120年余りの歴史のなかでカイロは学問として社会的に認知されるまでになりました。

Q.2 カイロプラクティックはいつどこで始まったのですか?

カイロプラクティックは1895年にアメリカのアイオワ州ダベンポートに住んでいたD.D.パーマー氏によって創始されました。

 

その後、カイロプラクティックはD.Dの息子のB.J.パーマー氏によって発展を遂げ、全米にカイロプラクティックは広まっていったのです。

 

一方、日本にカイロプラクティックが広まったのは大正時代と言われています。当時、パーマースクールを卒業した川口三郎氏が日本に帰国後、広めたと伝えられています。

 

川口氏はその後、横浜でカイロプラクティック治療院を開業したと言われていますが、戦争の影響で当時の資料が残っていないのが残念でなりません。

 

因みにパーマースクールにおける日本人第一号の卒業生は森久保繁太郎という方です。森久保氏はアメリカに留学以降は日本には帰国せず生涯アメリカで過ごしたと言われています。

Q.3 矯正の音の正体はなんですか?

カイロプラクティック矯正(以下:アジャストメント)を行う際、ポキポキと音が鳴ることがありますが、あの音の正体は関節内のガスが抜ける音だと言われています。

アジャストメントを行う目的の一つとして関節可動域の改善がありますが、動きの少ない関節は関節内のガスが溜まりやすい状態になっています。

そのため、動きが少ない関節を瞬間的に動かすと関節内圧が変化してガスが抜けるため、あのような音が鳴るのです。

しかし、体質的に関節内のガスが少ない人はアジャストメントを行った際に音が鳴らないこともあるため、音のするしないでアジャストメントの成否が決まるわけではなく、可動域の改善、圧痛の低下、筋緊張の低下、反射の変化などで判断します。

Q.4 サブラクセーションってなんですか?

サブラクセーションとは英語で直訳すれば「亜脱臼」という意味になりますが、カイロプラクティックにおけるサブラクセーションの意味は全く異なります。

 

カイロプラクティックにおいてサブラクセーションは、神経の健全さに影響を及ぼす機能的/構造的/病理的関節変化の複合であります。

 

また、カイロプラクティックでは、背骨を通る神経が圧迫(緊張)すると体全体の不調につながると考えます。そしてサブラクセーションはその圧迫(緊張)要因を作る因子であるといえます。

カイロプラクティックでは脊椎や四肢のサブラクセーションを手技でアジャストメントすることで、神経系の働きを改善させます。

Q.5 アジャストメントってなんですか?

カイロプラクティックの施術では脊椎マニピュレーションが主な施術手段として用いられます。脊椎マニピュレーションはカイロプラクティックにおいて「アジャストメント/調整」とも呼ばれ、神経学的検査から神経の働きが低下している部位を見つけ手技で矯正します。

 

アジャストメントは主に脊椎、四肢の歪みを手技で矯正することで、神経系の働きを改善させます。またアジャストメントを行うことで、関節に分布される受容器からの求心性の刺激が脳に伝達し、その後遠心性の刺激が関節に届く神経回路が活性化します。

※脊椎アジャストメント(以下:アジャストメント)はカイロプラクティックの特徴的な施術方法の一つです。