骨盤の歪みは大まかにこの3つに分けることができます。
●捻じれ型
●高低差型
●左右差型
骨盤の歪みの原因
●下肢長差
●骨盤筋のアンバランス
●体重増減
ファイアンリングシークエンス
ファイアリングシークエンスとは筋肉の活動の順番を意味します。骨盤の歪みは特に股関節伸展に伴う正常な筋の活動が乱れていることで出現する傾向があります。
骨盤の歪みにおいて、股関節の伸展は非常に密接な関係があります。骨盤筋の一つである大殿筋は股関節の伸展に大きく作用します。
しかし、ファイアリングシークエンスが乱れていることで大殿筋の機能低下が起こり、正常な股関節の伸展ができなくなります。
例)ファイアリングシークエンスが乱れると以下の筋肉の働きが悪くなります。
●大殿筋の機能低下
●脊柱起立筋の過緊張
●ハムストリングの柔軟性低下
神経系と姿勢
外力の変化を感知する受容器(センサー)は筋肉や関節に多く含まれています。ここから上位中枢へと入力され、姿勢制御の処理が行われます。
骨盤や下肢の筋肉や関節の機能低下は上位中枢における姿勢制御に悪影響を及ぼす可能性があります。
キネマティックチェーン
姿勢とキネマティックチェーンは非常に密接な関係があります。キネマティックチェーンとは運動学的連鎖を指します。
カイロプラクティックでは主に運動学的な筋肉や関節の連鎖反応を評価して姿勢の歪みにアプローチします。
先述したファイアリングシークエンスとキネマティックチェーンの考え方は密接な関係にあります。
ヒルトンの法則
骨盤のサブラクセーションはヒルトンの法則と深い関係があります。機能障害を起こしている関節をまたぐ筋肉はその機能を制限されている可能性があります。
障害を抱えている場合、関節運動は代償され結果として筋肉のアンバランスが起こることがあります。
カイロプラクティックのアプローチ
骨盤の歪みへのアプローチとして脊椎に対するアジャストメントを行います。
骨盤の歪みのほとんどが上部頸椎、腰椎、仙腸関節、足関節のサブラクセーションが認められます。
骨盤の歪みは先述したファイアリングシークエンスやヒルトンの法則が関連しているとお話しましたが、サブラクセーションをアジャストメントすることで固有受容器の機能が改善し、正常な筋の活動を取り戻すことができます。
結果的に骨盤の歪みにも好影響をもたらします。関節のサブラクセーションは、非常に重要な骨盤の歪みの所見となります。