Injury Recall Technipue

みなさんこんにちは院長の吉田です。

 

今回は損傷リコールテクニックについてお話したいと思います。損傷リコールはアプライドキネシオロジーシノプシスにも記載されているテクニックの一つです。

 

損傷リコールは過去の怪我(主に外傷)により生じた顕在的・潜在的な外傷性トラウマが原因で筋紡錘などの神経学的な反応が乱れているか検査をするテクニックです。

 

例を挙げるとすれば、交通事故によるむち打ち、捻挫、打撲、転倒などで生じた古傷がトラウマとして脳に記憶されることで姿勢制御に悪影響を及ぼしていることがあります。

 

一般的に姿勢制御のための主な入力は、視覚、平衡感覚、足関節の機械受容器からです。また、姿勢の順応は、これらの部位からの求心性の入力を小脳が統合し、運動ニューロンプールに出力をすることで制御されています。

しかし、外傷性の怪我を負うことで身体に損傷が加わる場合、以下の神経学的な変化がみられます。

 

・屈曲反射

・逃避反射

 

過去に負った古傷がこうした神経学的な変化で現在までも姿勢制御などに悪影響を及ぼしている可能性があるのです。また、眼球運動もトラウマを検出する重要な指標になります。検査中のちょっとした眼球の動きが改善のヒントになることもあるのです。

 

実際の検査では神経生理学的な知識が不可欠なのはいうまでもありません。また、施術では古傷にコンタクトしながら、足関節の背屈方向へのアジャストや頸椎の緩やかな屈曲運動で神経学的な不均衡を改善学習させるように適刺激を入力します。