今回は神経学的(視覚刺激)な観点からカイロプラクティックについてお話したいと思います。
人間には利き手、利き足があるように利き目があるのはご存知でしたか。
基本的には利き目も利き手と同じ側が多いのですが、少ない割合で利き目と利き手が交差している方もいます。
その原因として以下が挙げられます。
発育過程、生活習慣、遺伝など
また、視覚において最も影響がある刺激は光刺激です。
この光刺激でも特によくないのがスマホ、テレビ、パソコンなどの光刺激です。また、室内の蛍光灯もあまりよくありません。
私個人の見解では利き目は、目の前の視野に意識がいくのに対して、利き目ではない側は周辺視野に意識がいくと考えております。
話を戻しますが、利き目と利き手が交差している場合、何がよくないのかといいますと、空間視野や位置感覚の負担がより大きく影響するということです。
これは首の筋肉や関節における交差性の機能障害につながると考えられます。
例えば、パソコン作業を行う際に利き手が右手で利き目が左目だとしましょう。先述したように視覚の中でも強力な刺激は光刺激です。
長時間のパソコン作業による光刺激は脳への負担につながります。それは刺激に対する感受性のバランスが乱れることを意味します。
感受性のバランスが乱れることで自律神経や関節位置覚などにも影響を及ぼします。パソコン作業の場合は利き目の反対側の首の筋肉のトーン低下につながります。
首の筋肉のトーンが低下すると、首の固有受容器の働きが悪くなるため、正常に頭を支えることができなくなり(俗にいう姿勢の乱れ)※首の痛みや寝違えなどにつながります。
※生体力学的に首が傾いている側の椎間孔は狭くなるため、神経根障害やヘルニアになりやすい傾向にあります。
また、カイロプラクティック的には頸椎のサブラクセーションにつながると捉えることができます。
しかし、だからといって不慣れな利き目ではない側を意識しすぎることは体へのダメージが強いので注意が必要です。
基本的に利き目を同側に矯正する必要はありません。それよりも負担をかけすぎないように意識することが大事です。
ヨシダカイロプラクティックではエクササイズとして眼球トレーニングなどを指導しております。