今回は腰痛の原因にもなる椎間板の負荷と姿勢についてお話したいと思います。
上のグラフをご覧ください。椎間板の負荷に対する姿勢の数値です。
●寝姿:25%
●うつ伏せ:75%
●直立:100%
●中腰:150%
●物を持つ:225%
●座位:140%
●座位(屈曲):185%
●座位(物を持つ):275%
この中でも一番負荷が小さい寝姿でも25%椎間板に負荷が加わっているのがわかります。逆に最も負荷が大きいのは座位で物を持つ姿勢の275%になります。
また、パーセンテージの高い姿勢が多いほど椎間板の病的変化を誘発してしまいます。
そして腰痛は加齢による腰椎の椎間板退行性変性により椎間板腔狭小化、骨棘などの異常所見が認められる症状です。腰痛は軽度から重度まで幅広く、重度の症状は腰椎神経根症や椎間板ヘルニアに移行することがあります。
また、反り腰を抱える方は腰痛であることが多いです。
腰痛のレントゲン所見
腰痛のレントゲン所見として以下が挙げられます。
●椎間板腔狭小化
●骨棘
●靭帯肥厚
●靭帯骨化
●腰椎前弯亢進
カイロプラクティクにおいて腰痛は脊椎サブラクセーションと関連付けます。脊椎サブラクセーションは関節の構造的、機能的、病理的変化の複合をいいます。
カイロプラクティック的な腰痛のほとんどが腰椎、仙腸関節のサブラクセーションが認められます。
また、腰痛の原因となっている部位は可動亢進を起こしている傾向があります。
その場合、可動性低下を起こしている関節に対するアジャストメントを行う必要があります。もっとも可動亢進しやすい脊椎分節は腰椎の4~5番が挙げられます。
一方、可動低下を起こしやすい脊椎分節は胸腰移行部、仙腸関節が挙げられます。
また、腰痛の検査方法は以下の医学的検査法とカイロプラクティック的検査法の2種類に分かれます。
医学的腰痛検査法
●レントゲン画像検査
●MRI 検査
●CT検査
●神経学的検査
●整形外科学的検査
●可動域検査
●視診・触診検査
カイロプラクティック的腰痛検査法
●視診・触診検査
●可動域検査
●モーションパルペーション
●筋力検査(MMT)
●下肢長差
●姿勢検査