冷え性は以下の傾向と種類があります。
生理学的傾向
・血行障害(血流の低下):体温調節中枢、視床下部に刺激が入力
・血管圧受容器(頸動脈弓、大動脈弓、心房、心室)の反射
冷え性の種類
・四肢末端型
・下半身型
・内蔵型
・全身型
・局所型
冷え性の原因
●運動不足
・運動不足や筋疾患(サルコペ二ア)、外傷により筋肉量や筋力の低下が起きると末梢血管のポンプ作用が弱くなります。
当然、筋肉量が減れば代謝(解糖系等)の低下が起こり、熱産生が悪くなります。
●栄養不足
・栄養の偏りにより動脈硬化等になることで、血流が悪くなります。
また、脂肪肝等の肝機能低下によって内蔵性の代謝が悪くなることで熱産生が低下してしまいます。
・肝臓は体内の熱産生の20%を担っています(残り80%は主に筋肉)。
●嗜好品
・嗜好品(タバコ、アルコール等)などの生活習慣の乱れから動脈硬化になり、血流が悪くなることもあります。
●ストレス
ストレス(社会的、心因的等)によって自律神経系が乱れ、交感神経系が亢進することで血管収縮が起き、血流の低下が起きます。
●ホルモンバランス
ホルモン分泌(エストロゲン、プロゲステロン等)の異常によって血流低下が起きることもあります。例:甲状腺機能低下や更年期障害、妊娠などがあります。
●体内環境の変化
・貧血、低血圧等により血流低下が起きます。鉄分、葉酸、ナトリウム等の栄養摂取が必要になります。
・筋肉量低下により血管量(毛細血管等)が減少し、血流低下が起きます。
・TCA回路ではビタミンB1の不足によりエネルギー代謝が悪くなることがあります。
・睡眠不足により自律神経系が乱れ、血流低下が起きます。
・外的環境の変化(気温、湿度など)