ホルモン分泌のお話

今回はホルモン分泌についてお話したいと思います。体内にあるホルモン器官の分泌は、大部分は下垂体から指示を受けて放出されます。因みに下垂体は視床下部の下方に突出している内分泌腺です。

 

大きさはおよそ小指大といわれています。主に前葉、中葉、後葉の3部に分かれています。

体内にある主な内分泌腺は以下になります。

 

・下垂体

・副腎皮質

・甲状腺

・松果体

・性腺

・膵臓     など

 

ホルモンは非常に強力な作用を持つので、ごくわずかの量でも長時間にわたり機能を果たします。また、下垂体の中枢は視床下部になります。

 

視床下部の神経細胞から放出されている下垂体刺激ホルモンによって制御されています。因みに視床下部は自律神経の総合中枢でもあります。

 

また、下垂体によるホルモン放出は以下になります。

 

・副腎皮質刺激ホルモン(下垂体前葉)

・甲状腺刺激ホルモン(下垂体前葉)

・成長ホルモン(下垂体後葉)

・卵胞刺激ホルモン(下垂体前葉)

・プロラクチン(下垂体前葉)

・バゾプレッシン(下垂体後葉)

・オキシトシン(下垂体後葉)

 

豆知識:女性ホルモンのバランスが乱れて様々な不定愁訴が現れる症状を更年期障害と言います。好発年齢は44~55歳と言われています。

 

下垂体をコントロールしている部位は視床下部ですが、その他にも大脳辺縁系や島皮質などが関与していると言われています。

 

また、視床下部には体の自律機能をプログラムする機能があると言われています。視床下部からの指令で、視床下部から下垂体刺激ホルモンが血液を通して下垂体へ伝わります。

 

その後、下垂体から各種の標的器官へホルモンが血流にのって伝わります(一部視床下部の神経核で生産されたホルモンが直接下垂体へ神経伝達されます)。

 

自律神経とホルモンの中枢は視床下部です。自律神経系の内臓器官や免疫器官は視床下部の指令で下垂体から標的器官を刺激するホルモンが血流にのって伝達されます(視床下部から神経伝達される場合もあります)。

 

カイロプラクティックの施術は自律神経系の機能を改善させる目的があります。それはアジャストメントや神経リンパ反射、神経血管反射などがありますが、体性刺激における自律神経系の反射弓メカニズムは脳内のフィードバック、フィードフォワード作用が大きく影響します。