頭痛と肩こり:症例報告

症例)

 

横浜市都筑都筑区在住の30代女性公務員の女性が頭痛と肩こりの症状で来院した。肩こりは慢性症状で昔からあった

頭痛はここ数年で出現した。きっかけは仕事のストレスが大きい。部署が変わり仕事量や人間関係が変化したことが原因であった。

 

頭痛外来では片頭痛と診断されていたが、薬ではなく根本治療をしたいと思い当院を受診した。頭痛の痛みは日中から夕方にかけてが多く、痛みはいつも左側後頭部である。睡眠時間は7時間程度で食事もバランスよく摂取できている。

 

検査)

 

姿勢検査、神経学的検査、理学検査、関節可動域検査、触診検査、眼球運動検査などを行った。

 

施術)

 

検査結果から左上部頸椎の関節可動域低下が今回の頭痛の大きな引き金となっていることが考えられた。施術はカウンセリング、上部頸椎、胸椎に対する関節アジャストメント、頭蓋仙骨と横隔膜に対するリリースを行った。セルフケアとして丹田呼吸法を行った。施術は全部で6回行い頭痛は改善した。現在も定期的通院している。

 

コメント)

 

今回の症例は仕事のストレスが頭痛の引き金でしたが、精神的なストレスは後頚部の関節や筋膜の柔軟性を悪化させます。

 

その結果悪循環を起こし、一定のストレスを超えると後頚部の神経を興奮させ頭痛を引き起こしていたのだと考えられます。身体的な問題は施術を通して改善することは可能です。

 

しかし、精神的部分は問診や施術における傾聴が非常に大切になります。患者さんの心の訴えもしっかり共感することで心身共に質の高い治療が可能になります。