Hyper mobility jointとは?

Hyper mobility jointとは直訳すれば多動性関節を意味しますが、カイロプラクティックでは関節の可動域の亢進状態を指すことが多いです。

 

関節の可動性には亢進状態と低下状態がありますが、カイロプラクティックの矯正では低下状態の関節にアプローチを行うことが一般的です。動きの悪い関節に対して矯正(カイロプラクティックではアジャストメントと呼びます)することで関節の可動域の改善やその関節をまたぐ筋肉の機能改善(筋力や緊張)をはかります。

 

一方、動きのある関節つまりHyper mobility jointに対するマネージメント方法はいくつか方法があります。例を挙げるとすれば、代償性の動きの悪い関節を矯正する方法です。これはカイロプラクティックの一般的な考え方の一つです。しかし、患者さんの体質によって代償性の動きの悪い関節を矯正してはならないこともあります。これは重度のむち打ちや炎症性のある症状などがあります。

 

■脊椎アジャストメントが不適応なケース

 

・骨粗鬆症

・関節の老化が進行している

・関節可動亢進

・炎症のある関節  など

 

そのような場合は、テーピングやコルセットなどを用いるほか、末梢神経マニュピレーションや筋膜リリースなどを用いた虚血状態を改善させて発痛物質生成を抑制させるアプローチがマストになります。しかし、徒手では到達できないような深部の虚血状態に対しては生理食塩水などを用いた注射などがマストの場合もあります。