むくみは立ち仕事に多い症状の一つですが、それ以外にも病気や薬剤の副作用、栄養の偏りなど様々な原因因子が存在します。
種類
むくみには全身性と末端性の2種類に分かれます。
●全身性(心疾患、腎臓疾患、リンパ浮腫、ステロイド副作用、薬剤副作用、代謝疾患、ナトリウム過多、アレルギ
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●末端性(運動不足、下肢静脈瘤、動脈硬化、気温低下) 症状
●手足のむくみ
●顔のむくみ
※豆知識:手足のむくみは末梢神経や血管を圧迫することもあるため、TOS(胸郭出口症候群)や手根管症候群などの症状が出現することがあります。
原因
先述したようにむくみには様々な原因因子があります。
●病気
●運動不足
●栄養の偏り
●薬剤の副作用
●アレルギーによる拒絶反応 生活習慣病によるむくみ
下肢静脈瘤、動脈硬化、糖尿病、心疾患など心臓、脈管系の働きが悪くなることで出現するむくみです。
ステロイドの副作用によるむくみ
ステロイドの副作用により、脂肪細胞が蓄積することで起きるむくみです。 甲状腺機能低下症によるむくみ
甲状腺機能低下症により、水分代謝の働きが悪くなることで起きるむくみです。
更年期障害によるむくみ
エストロゲンなどのホルモン分泌のバランスが乱れることで出現するむくみです。 自律神経失調症によるむくみ
交感神経系と副交感神経系の働きが乱れることで出現するむくみです。
不定愁訴によるむくみ
不定愁訴によるむくみは、自律神経失調症、更年期障害、甲状腺疾患、副腎疲労などが影響して出現している傾向があります。 グルテンアレルギーによるむくみグルテンアレルギーは小麦などに含まれるタンパク質を摂取した際にアレルギー反応を起こします。 グルテンアレルギーは甲状腺疾患と症状が似ていて、自覚症状があまりないため気づきにくい傾向があります。
運動不足によるむくみ
運動不足によりふくらはぎなどの下肢の筋肉ポンプ作用の働きが悪くなることで出現するむくみです。
腎臓疾患によるむくみ
腎臓の働きが悪くなることで水分の排出機能が低下し出現するむくみです。 副腎疲労によるむくみ
副腎から分泌されるステロイドホルモンが原因で出現するむくみです。副腎疲労によるむくみは全身性で顔や手足など広範囲に及び、自覚症状がみらえれないのが特徴です。
アプローチ
徒手療法によるむくみへのアプローチは力学的適応を促す施術(短縮した組織の伸長)が必要になります。 液体の流れを促すには力学的作用を生じさせる必要があります。それは筋肉や筋膜などの力学的拘束が生じると液体の流れが妨げられるからです。 すなわち、徒手による圧迫と減圧を交互に繰り返しことでリンパの流れが促進するのです。
🔶ポンプテクニック
●リズムカルに適切な圧迫を繰り返す
●浅層の組織は軽く圧迫する
●深層の組織は深く圧迫する
🔶ストレッチ
●下腿三頭筋のPIR、アクティブリリース